人間はすべての音を身体で受けとめる。その音は、あるいは人の神経を激しく掻き乱し、あるいは心地よい陶酔へと誘う。いずれにせよ人が身体で感じる音を NOISE と呼ぶならば、その NOISE を発するものとして和太鼓は世界でもっともパワフルな楽器の一つである。こどもが悪戯で打ち鳴らす太鼓の音は、文字通りの「 NOISE 」となるだろう。だが、厳しい鍛錬を積んだ打ち手が、生命の限界ぎりぎりの縁で渾身の力で打ち鳴らす大音響は、聞く者と美しい共振を生みだして ART となる。 NOISE が ART へと昇華されるその瞬間に、そこに至るすべての過程、それを支えてきた日本人の伝統的な精神、美意識が凝縮されている。そんな着想からTAOが創り上げた 2005 年のステージは、 The Martial Art of Noise 。 2005 年のTAOは、この舞台で伝統の尖端に立つ。