TAOニュージーランドTAOニュージーランドTAOニュージーランド
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3月5日 オークランド到着
3月6日 ワールドツアー初ステージ
3月7日 AK05タウンホール初日
3月8日 マオリ族からの歓迎
3月9日 オークランドに来て5日目
3月10日 早くも千秋楽
3月10日 早くも千秋楽

昨夜、倒れ込むように寝てしまった僕を目覚めさせてくれたのは、窓から差し込んでくる鋭利なニュージーランドのまぶしい太陽であった。
ファイナルを迎える今日、僕の体は気持ちとは裏腹に悲鳴を上げていた。まるで錆び付いたロボットのような重たい体を引きずりながら朝の集合場所であるロビーで皆と顔を合わせた。
海外公演の僕等の憩いの場所である「Burger・King」へと向い朝食をとった。栄養学的には絶対にいけないのだろうけど、外国人の大きな体に合わせたように作られているボリュームたっぷりのハンバーガーを食べると疲れた体の奥底からみるみるうちにパワーが湧きでてくるのだ。今朝もハンバーグ2枚とベーコン、チーズをはさんだ大きなマフィンを食べて、カメハメ波が出そうなくらい元気一杯になった。相当単純な体の構造をしているのだな。と自分の事ながら感心してしまった。

メガトン級の朝食を取り終えたTAO御一行様は、地元の水族館へと行く事にした。一番嬉しそうだったのは植物、生物、動物好きの夏子さんであったが、僕も小学校以来という事で密かに嬉しかった。水族館に行ってみると、そこには南極に生息している珍しいペンギンやら色彩豊かな魚達が僕等を歓迎してくれた。ふと見ると、さっきまであまり乗り気でなかった水藤さんが一番はしゃいでいることに気付く。髭をはやし、貫禄を出した妻子持ちのパパがフラッシュ禁止の場所でしっかりとフラッシュを焚いてペンギンの写真を何枚も撮ったり,「Don't Touch Please」としっかりと書かれた看板のすぐ横で水槽の中に手を入れたりして、魚を捕まえようとしている。その姿を見て思わず吹き出してしまった。

バーガーキングと水族館で疲れた体と心をリフレッシュした僕等は、気持ちを切り替え、ファイナル公演に向けて、いざ出陣!
人間って不思議なもので「最後」と名が付くものには自然と力が入ってくる。そして時計の針が午後7:00を指すのと同時に、なだれの様に人がホールの中に押し寄せてきた。その数1550人。勿論チケットはSold Out。1階席から3階席の後ろの後ろまでTAOを一目観ようと沢山の人が駆けつけてくれたのだ。いやが上にもハイになってくる僕達のテンション。押さえ切れない気持ちを深呼吸に変え気分を落ち着かせた。
開演のベルが鳴り、会場が静まり返る。最近までヘルニアで入院していた舞台監督の清家さんからいつもの合図が出た。さぁ、いよいよファイナルステージの始まりだ。オープニングから異様なまでの盛り上がりを見せた。この四日間の中で最高のノリだ。
そして僕の見せ場は何と言っても大太鼓。全身全霊を込めて、皆の心に届くよう精一杯打ち続けた。終わって振り向いた時の大歓声は、しばらく僕の心から離れることはないだろう。舞台からいさぎよく袖に帰ると、そこには3月1日に高校の卒業式を終えたばかりの新人の塚尾君が、水の入った紙コップを片手に僕を待ってくれていた。しかし、息づかいが落ち着かず、手にも全く力の入らなかった僕は、それを受け取れなかった。困り果てて、たじろぐ塚尾君。それを見て笑うプロデューサー。「大祭」前のほんの一コマだった。
そんなこんなでステージはラストを迎えた。
歴史あるこのホールには、南国の熱気と観客の熱気とTAOの熱気とが同化した凄まじいパワーが生まれていた。こんなラストを用意してくれたニュージーランドの人には心からお礼を言いたい。
「Thank you very mach」

これで終われば最高なのだが僕等には続きがあった。その名も通称「パッキング」という重労働である。船便で送る為、大事な大事な太鼓君たちを丁寧に梱包してあげる仕事だ。
公演が終わるのと同時に、第2Rのゴングがなった。上がりきったテンションをそのまま活かし全速力で取り掛かった。ロン毛の岸野君は、学生時代に運送会社でのバイト経験がある為、さすがに仕事が早かった。こっちも負けずと頑張った。メンバー、スタッフと一丸となって取り掛かったのだが、終わった時には時計の針は、午前3時を知らせていた。どこからともなく拍手が鳴り響くが、それと同時におなかの方も悲鳴というべき音を鳴り響かせていた。

これでニュージーランドの全日程が終了した。
帰り際、全世界共通食の「マック」で最後の晩餐会を行い、僕等はホテルへと帰った。思い出してみると、この一週間は夢のような、あっという間の時間であった。もう終わってしまったのかと疑ってしまうほど。でも、それはそれだけ充実していたという事だろう。
TAOの世界ツアーのスタートがこの地で本当に良かったと思う。日本から遠く離れたニュージーランドという地にしっかりと足跡を残した僕等は、また新たな旅へと歩き始めた。

TAKI
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